県土整備部は28日、公共工事の設計積算に使用する「土木工事実施設計単価」を全面改定した。10月10日以降の調達公告から適用する。
全面改定は年度当初に次ぐもので、主要・一般資材価格の変動状況を踏まえ、最新の市況価格に置き換えた。
異形棒鋼のほか、クラッシャーランや割栗石などの基礎材が値上がり。スクラップ(鉄くず)は1d当たりの売却価格が4000円上昇した。
今回の改定単価は一般財団法人建設物価調査会の建設資材価格調査報告書(月例報告)による実勢単価、「建設物価(10月号)」に基づいて設定した。
主な変動資材は次の通り。カッコ内は変動率。
▽異形棒鋼=1d当たり1000円〜7000円上昇(1・3%〜7・9%)
▽粒度調整砕石(M−30、40)=1立方b当たり400円〜800円上昇(11・4%〜25・8%)
▽クラッシャーラン(C−30、40)=1立方b当たり300円〜700円上昇(9・4%〜25・0%)
▽割栗石=1立方b当たり200円〜400円上昇(4・8%〜10・0%)
▽割詰石=1立方b当たり200円〜400円上昇(4・8%〜10・0%)
▽アスファルト再生砕石(RCA−30、40)=1立方b当たり100円下落〜600円上昇(マイナス2・3%〜15・8%)
▽軽油 小型ローリー(パト給)=1g当たり1円上昇(0・8%)
▽軽油 船舶用(小型ローリー)=1g当たり1円上昇(1・3%)
▽重油A(ローリー)=1g当たり1円下落(マイナス1・4%)
▽ガソリン レギュラー=1g当たり1円上昇(0・7%)
▽スクラップ 鉄くず ヘビーH1=1d当たりの売却単価4000円上昇(18・2%)
▽スクラップ ステンレス=1`当たりの売却価格15円下落(マイナス15・8%)
日刊建設工業新聞