木更津市は先月28日、PFI事業(BTO方式)で実施する「木更津市新火葬場整備運営事業」の一般競争入札を公告した。11月12日から14日まで参加表明書の提出を受け付け、同22日に参加資格確認結果を通知、来年1月31日に開札する。その後、3月上旬に提案に関するヒアリングを行い、3月中に落札者を決定・公表する。事業期間は2019年7月から38年3月まで。予定価格は68億3345万8000円(消費税抜き)。最低制限価格の設定はない。入札は紙入札により行う。
事業の概要は@施設整備A維持管理B運営C既存施設(現火葬場)解体・撤去等D工事用道路整備E造成工事F環境緑地計画。
入札参加資格は、本施設の設計、本施設の建設、道路工事、工事監理、火葬炉の設計及び製作、本施設の維持管理、火葬炉運転、本施設の運営を行う各企業によるグループとし、構成員と協力企業により構成する。
建設企業は、建築一式工事の特定建設業の許可と造成工事の許可を受け、建築一式工事の総合評定値(P)が1500点以上。道路工事企業は、土木一式工事で特定建設業の許可を受け、土木一式工事の総合評定値(P)が700点以上。
工事監理企業は、一級建築士の登録を受けていること。火葬炉企業は、1か所当たり5基以上の火葬炉を納入・設置した実績があること。維持管理企業、火葬炉運転企業、運営企業は、業務を実施するために必要な資格等を有すること。
アドバイザリー業務は、パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区神田錦町3―22)、日比谷パーク法律事務所(東京都千代田区有楽町1―5―1)、フロンティアコンストラクション&パートナーズ(東京都港区芝5―33―1)が担当。
落札者決定後、来年4月に基本協定を締結し、仮契約締結後、6月に本契約を結ぶ。その後、7月から本施設の設計・建設に着手、22年12月に引き渡し・所有権移転の手続きを行い、供用を開始する。
事業場所は木更津市大久保840番3ほか地先。敷地面積は約3万3460u。都市計画区域は市街化調整区域(建ぺい率60%、容積率200%)。建物は延べ面積4500u以上(建築面積2700u以上)とし、火葬炉10基、待合室最大10室、告別収骨室5室(告別収骨一体型、2炉で1告別収骨室)を配置。駐車場は普通車85台以上、身障者用3台以上、マイクロバス10台以上を確保し、ほかに職員駐車場を整備する。
施設は▽エントランスゾーン▽火葬ゾーン▽管理ゾーン▽待合ゾーン▽外構ゾーン――の5つにゾーニング。エントランスゾーンは風除室、エントランスホール、トイレなど、火葬ゾーンは火葬炉、炉機械室、告別収骨室、霊安室など、管理ゾーンは事務室、更衣室、休憩室、倉庫など、待合ゾーンは待合ホール、待合室、トイレなど、外構ゾーンは駐車場、構内道路、調整池などで構成する。
同事業は、君津地域4市(木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市)が事業費を負担し、共同で木更津市火葬場を現在地で建て替える。