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建設新聞社
2018/09/28

【東北・山形】佐藤総合計画JVに決定/山形県新庄病院新築の基本・実施設計

 山形県は、県立新庄病院移転新築基本・実施設計業務の公募型プロポーザルを実施した結果、設計者を佐藤総合計画・鈴木建築設計事務所・総合設備計画JVに決定し、25日付けで契約を締結した。契約金額は2億5900万円。次点は山下設計・秦・伊藤設計JVだった。
 プロポーザルは、書類審査による第一次審査、プレゼンテーションによる第二次審査の2段階で実施した。参加者は、佐藤総合計画JVと山下設計JVの2JV。第二次審査の配点は85点で、佐藤総合計画JVは68・37点、山下設計JVは63・75点だった。
 佐藤総合計画JVの提案は、「健院」を設計コンセプトに掲げ、地域特性を反映した建築的に明快な提案が評価された。また、来院者やスタッフにとっても分かりやすい平面計画である建物や、敷地内の配置計画も高い評価を得た。
 山形県新庄市若葉町地内にある同病院は、最上地域唯一の基幹病院として1952年度に開設。現施設は75年度に全面改築しRC造地下1階地上6〜7階建て、延べ2万5554平方b規模を有する。建設から40年以上の経過で老朽化が進んでおり、診療・入院環境の改善と最上地域の基幹病院としての機能強化を図るため移転新築を立案した。
 建設予定地は、新庄市金沢中関屋地内の国道13号沿いに位置する敷地5万6382平方b。規模は、免震構造の延べ約2万7625平方bを見込む(階数未定)。病床数は325床で、内訳は一般病床275床、地域包括ケア病棟(1病棟)50床とする。
 施設の基本方針として、プライバシーに配慮した診察室および入院室の整備、患者用図書室の整備など療養環境に配慮した施設を目指す。化学療法や放射線治療機能の充実、ヘリポートの整備など最上地域唯一の基幹病院としての機能を備えた病院とする。このほか院内保育所の設置や外来診察室などの共通仕様の導入、十分な駐車場台数の確保を想定している。
 設計の履行期限は2020年6月30日まで。20〜22年度に建設工事、22〜23年度に外構工事・医療機器等整備を経て、23年度に開院する予定。基本計画策定支援等業務はアイテック(東京都中央区)が担当した。

 提供:建設新聞社