徳島県立二十一世紀館は、所管する「文化の森総合公園文化施設」を対象とした長寿命化計画の策定に着手するため、業務の委託先をプロポーザル方式で選定した結果、エイト日本技術開発徳島支店(徳島市)に決めた。10月上旬には契約し業務を開始する運び。
文化の森各施設および設備の老朽化対策で、総合的・長期的かつ多角的な観点で整備・管理運営の適正化を図る。更新・長寿命化改修などの中長期的な整備の優先順位を付け、計画的に行うことにより、財政負担の軽減・平準化など図るのが狙い。同計画は「県公共施設等総合管理計画」で求められている「個別施設計画」にも位置付けられる。
業務では、四館棟(博物館、鳥居龍蔵記念博物館、美術館および二十一世紀館)、図書館棟、文書館棟、すだちくん森のシアターといった施設について、老朽化状況を把握するなどし保全台帳を作成。これらの調査結果を踏まえて10年スパン、30年スパンの中期的・長期的長寿命化・修繕などを見通した実施計画の策定を求めていく。業務期間は2019年2月20日までとなっている。
対象施設は次の通り。
▽四館棟(博物館、鳥居龍蔵記念博物館、美術館、二十一世紀館)−鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て(塔屋1階)延べ2万3732平方b
▽図書館棟−鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て(塔屋2階)延べ8989平方b
▽文書館棟−鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ1780平方b
▽すだちくん森のシアター−鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上2階建て延べ1195平方b
▽その他付属建物(電気室、便所、自転車置き場、休憩所、任勢船展示施設など)−非木造延べ2196平方b
提供:建通新聞社