日本工業経済新聞社(茨城)
2018/09/27
【茨城】県が道路舗装修繕でゼロ債務負担行為/年度内発注・契約へ
県は来年秋に開催される茨城国体に向け、9月議会へ道路の舗装修繕工事請負契約に係るゼロ債務負担行為を上程。27日閉会の議会で承認が得られたため、今後速やかに発注手続きや契約を進め、来年度当初から工事に着手していく。
9月議会へ上程した債務負担行為は全会計で80億円。来年度の公共工事の平準化を図るために設定した。
21日の県議会予算特別委員会で水柿一俊議員(いばらき自民党)は、国体・障害者スポーツ大会開催に向けた道路の維持管理について質問した。
水柿議員は「現状の舗装状況はひび割れやわだちなどが目立ち、必ずしも良好とは言えない。また、歩道や道路の端に雑草が茂り、景観が悪く、歩行や運転の妨げになっている箇所もある。訪れた方のイメージダウンにつながる恐れもある。国体の開催を機に、改めて道路管理の状況を整理し、対応すべき」と指摘。
これに対し伊藤敦史土木部長は、県民の安全安心を確保することを最優先とし、2016年に舗装維持修繕計画を策定し、従来の対処療法型から予防保全型へ転換し、効果的・効率的な維持管理に取り組んでいると説明。
さらに本年度は除草に係る事業費を増額し、見通しの悪い箇所や危険箇所で、刈幅を広げていると話した。
また、来秋に国体を控えていることから、来年度の舗装修繕工事について、発注手続きや契約を本年度中に行うことができるゼロ債務負担行為を9月議会へ上程。年度当初4月から工事に着手できるよう、スケジュール感を持って実施していく考えを示した。
9月議会へ上程した舗装修繕工事請負契約に係る主な債務負担行為は次のとおり。◆事項(事業内容)=限度額(期間)
◆舗装修繕工事請負契約(一般国道125号、つくば市田中地内ほか7カ所の舗装修繕に係る工事請負契約を締結する)=2億円(2019年度)
◆県単舗装修繕工事請負契約(一般国道118号、常陸大宮市中富町地内ほか40カ所の舗装修繕に係る工事請負契約を締結する)=10億円(2019年度)
◆県単道路緊急修繕工事請負契約(主要地方道水戸神栖線、水戸市千波町地内ほか27カ所の舗装修繕に係る工事請負契約を締結する)6億円(2019年度)