磐田市は、市立総合病院(大久保883ノ27)本館の増築に伴う基本・実施設計について、5社による提案指名型設計競技(コンペ)を実施した。その結果、渡辺隆建築設計事務所(磐田市)を最優秀提案者に選定した。納期は2019年2月末。工事は19年度に発注する予定で、工事費は約4億5000万円を見込んでいる。
市は、増築計画についてプレゼンテーションとヒアリングを実施。設計のコンセプトや業務スケジュール、配置や動線の配慮、本館との外観の調和、安全への配慮、身障者用駐車場の利便性と台数確保、ライフサイクルコスト、提案内容の実現性の各項目を評価した。渡辺隆建築設計事務所の提案内容は、病院の新たな顔として、既存建物や周囲の植栽と調和を図るデザイン、ライフサイクルコストの低減方法の具体性などが特徴で、選考の結果委員の最多得票を獲得した。
増築部分は、鉄骨造3階建て延べ1260平方b。同病院の福利厚生施設として活用する。計画では、1階に障害者用を含む患者用駐車場、2階に更衣室、3階に食堂兼ホール、会議室などを設ける。本館の規模は、鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ3万3000平方b。許可病床数は500床。1998年に開設した。
提供:建通新聞社
(2018/9/26)
建通新聞社 静岡支社