千葉市は21日、旧花見川第二中学校跡地の利活用に向けて実施したサウンディング型市場調査の結果を明らかにした。一部利用、一体利用を含め7者から8件の提案があり、専門学校や商業施設、スポーツ施設等として利活用する案が寄せられた。市は今後、提案内容を参考にしながら活用手法等について検討を進め、事業者の公募につなげたい考え。
旧花見川第二中学校跡地(花見川区天戸町1428−1他)は、1978年4月に開校し、2015年3月に閉校した中学校の跡地。地積は登記地積で1万9976u、実測地積で2万2888・02u。市街化調整区域にあり、建ぺい率は50%、容積率は100%。
また、施設としてRC造4階(一部3階)建て、延べ7422uの校舎(一部、図面B棟は08年度耐震補強済み)とS造2階建て、延べ970uの体育館(10年度耐震補強済み)、それに武道場・部室・体育倉庫等の付帯施設が残っている。運動場の面積は1万1371u。
閉校後の跡施設の利活用に関して花見川地区学校適正配置地元代表協議会では、「高齢者の安全・安心な生活の確保に配慮するとともに、地域活性化に向けて、子育て世代が暮らしたくなる街づくりに資すること」を基本方針に、@子育て関連施設A防災関係施設B高齢者施設(老幼一体型施設)等を要望している。
こうした要望を踏まえた上で、市は地域貢献や財政面での貢献、政策推進への貢献など多角的な視点で利活用の検討を行っているが、市街化調整区域内に位置することから、市場性の有無や公募事業の成立の可否について幅広く把握する必要があるとして、民間事業者との対話を通じて利活用のアイデアを調査することにした。
提案があった内容は、@専門学校A市内業者の営業所等B商業施設(ホームセンターの運営)Cスーパーマーケット(衣料品・食料品・住関連品を取りそろえた大型スーパーマーケット)D複合商業施設EショッピングセンターFリノベーション施設(グラウンドはカフェ等の飲食店を誘致し、校舎にホームセンター等の機能を付帯し、DIY等で使えるよう貸し出す)G現況校舎を活用したスポーツ施設(耐震化された施設を活用し、テニスコート、フットサル等のスポーツ施設とする)。
敷地の利用形態は、商業施設、スーパーマーケット、複合商業施設、ショッピングセンター、リノベーション施設が一体的利用、それ以外が一部利用。また、賃借、買取りに関しては、スーパーマーケットとショッピングセンターが賃借、それ以外は賃借、買取りいずれも可とした。