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建通新聞社四国
2018/09/25

【愛媛】松山市中心街「銀天街GET」周辺再開発 施工者選定は19年秋

 松山市中心の商業街区にある大型商業施設「銀天街GET」を含む周辺地区を再開発するための住宅デベロッパーが決まり19日に調印式が行われた。再開発事業や住宅分譲などの業務を担う。選定されたのは大京(東京都渋谷区)を代表企業とする野村不動産(東京都新宿区)、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)のグループ。同地区の再開発は2023年11月の完成が目指されており、施設建設のための施工者選定は、19年秋ごろの事業計画認可後となる。
 同再開発事業の計画は、「GET」(松山市湊町3ノ4ノ6)周辺の約11fを再開発地区とし、権利者は土地所有者35人、借家権者32人の計67人。17年4月に再開発準備組合を設立、同年10月には業務代行者として西松建設・RIA共同企業体を選定、事業化に向け基本設計など諸準備を進めている。
 準備組合名は「湊町三丁目C街区地区市街地再開発準備組合(日野二郎理事長)」。事業名は「湊町3丁目C街区地区市街地再開発」。
 施設計画は、GETなど既存建物を解体撤去し、20階建ての住宅棟と8階建ての商業・公益施設・駐車場棟の2棟に再開発する。
 住宅棟の規模は20階建て延べ約1万4380平方b、184戸。ファミリータイプとして3LDK70平方bを中心に100平方bを超える間取りも想定している。
 商業・公益施設・駐車場棟は8階建てで、1〜3階が商業・公益施設、4〜8階が駐車場となる。商業施設の占有面積は1階が3000平方b、2階が950平方b、3階が630平方b。公益施設は2階が1300平方b、3階が1200平方b。駐車場は588台。
 今後の事業進捗計画は、19年1月に松山市による都市計画決定・告示、同年10〜11月に事業計画認可、認可後に「準備組合」を法的な「再開発組合」として設立。20年夏にGETなど計画区域の既存建物の解体に着手(工期は約1年間)、同年秋ごろ権利変換計画認可、21年秋ごろ再開発ビルに着工(工期は約2年間)、23年11月ごろに竣工・オープンする。施工業者選定などは再開発組合の設立後に開始される。
 松山市の中心市街地では、今回の計画地区を含む商業街区である、銀天街商店街と大街道商店街の交差部に位置するL字地区(3万1200平方b、地権者180人)で再開発構想の機運が高まっており、同地区を10街区に区分し構想が練られている。その中で、計画の熟度が高い9・10街区を「湊町3丁目C街区」として先行し整備計画が進められている。

提供:建通新聞社