滋賀県南部土木事務所は、葉山川広域河川改修事業において、17年6月に達成したファーストタッチ(現川接続)に続き、19年度出水期までに再度の新河道への切り替え(セカンドタッチ)を目指している。これに伴い、セカンドタッチの仮設落差工をファーストタッチ時の仮設落差工の撤去工なども含め一括で、今月中にも発注を公告する考えだ。
セカンドタッチに向け、現在は17年度に発注した新河道の護岸工事中(中西建設)。今後発注する仮設落差工を19年度にかけて進め、出水期までにセカンドタッチを完了、2度目の現川接続をもって蛇行部における整備は完了となり、以後は現川の河道拡幅と切り下げ工を上流側へ向け推進する。上流側の河道詳細設計は17年度に完了(キタイ設計)、先ごろさらに上流側の詳細設計を委託し着手した(石居設計)。このほか、サイフォン工や県道六地蔵草津線の「葉山橋」架け替えを順次行う考えで、今年度サイフォン工の詳細設計(石居設計)、橋梁予備設計(復建調査設計)―をそれぞれ委託している。
葉山川は、野洲川と草津川に挟まれた丘陵地の山地から、琵琶湖河口部に至る流路延長10・3q、流域面積は23・27平方q。天井川であるため破堤した場合に被害が大きく、また国道1号、東海道新幹線、JR琵琶湖線など重要交通幹線を横過しているため、緊急性の観点から河川改修を行うことが望ましいAランク河川に位置付け平地化を進めている。琵琶湖河口部から6・6q区間は、暫定で改修を完了している。
提供:滋賀産業新聞