白山市は、倉部町地内にある下水処理場「松任中央浄化センター」の水処理施設増設について、今年度から土木・建築工事、来年度から機械・電気工事に着手し、20年度までの3カ年で整備する。
土木・建築については現在、積算の詰めや県との協議など公告に向けた調整を進めている。募集対象は、数社による共同企業体(JV)となる見通しだ。
市内では、現在事業が進められている松任北安田南部地区、横江町の土地区画整理事業施行区域内に進出するイオンモールをはじめとした大型商業施設や住宅地の整備のほか、老朽化が著しい公共下水道千代野処理場、徳光地区農業集落排水施設の統廃合、下水道広域化推進総合事業(旧MICS事業)により、汚水量の増加が見込まれる。
同センターの水処理能力は、標準活性汚泥法の2系列で約1万4000立方メートル/日。今後の流入量増加を考慮すると、現有施設では能力不足となることから、標準活性汚泥法の1系列を増設して対応することにした。増設分の処理能力は7000立方メートル/日で、20年度末の完成を目指す。詳細設計はオリジナル設計。
当初予算に2億2230万円を計上するとともに、19〜20年度の債務負担行為として限度額10億8500万円を設定している。