市原市教育委員会は20日、市立小中学校空調設備整備事業の公募型プロポーザルについて公告した。市立小中学校63校すべての普通教室等950室に、空調設備を可能な限り早期に整備するため、公募型プロポーザルによる設計施工一括発注で優先交渉権者を選定する。上限提案価格(消費税を含む)は29億3139万円。2019年3月31日までに設計を行い、同年8月30日までに工事を終わらせる。
事務局は教育施設課。今月21日から25日まで現地見学会の受付を行い、同28日に現地見学会を開催。また、VE提案は9月28日から10月4日まで、参加表明は10月1日から同15日まで、技術提案書は同23日から30日まで受け付け、11月1日に審査を行い、翌2日に審査結果及び優先交渉権者を公表する。本契約は議会の議決後となる。
参加資格は単独企業または共同企業体によるものとし、設計業務を行う者は、一級建築士事務所で登録され、学校または事務所等の施設において、空調設備の実施設計を行った実績を有すること等。
施工及び統括管理業務を担当する者は、管工事について建設業法の特定建設業の許可を受け、同市入札参加資格者名簿における管工事のランクが「A」以上で、08年度以降に工事が完了し、引き渡しが済んだ学校または事務所等の施設において、空調設備の工事を元請として施工した実績(共同企業体の場合は代表者)があること等。
共同企業体の構成員は、同市入札参加資格者名簿において、管工事または電気工事についてランクが「A」以上であること。市原市内に本店を有する業者で、市内における営業年数が3年以上、かつ市税を完納していること等。
学習環境の改善を早期に実現するため、可能な限り早期に空調設備の供用を開始する。遅くとも19年9月2日には、すべての対象で供用を開始する。また、省エネルギー、省コストなど費用対効果の高い設備の導入に努めるほか、市内業者を積極的に活用するなど地域経済の活性化に貢献する。
対象となるのは小学校41校、中学校22校の合わせて63校(小中一貫校1校を含むため所在地は62か所)。空調設置予定室は普通教室856室(新設)のほか、既設室94室(更新)。
要求仕様の共通事項は、@夏季28度C、冬季22度Cの室内温度を満足するサービスを提供することA教育環境にふさわしい快適な温熱環境を提供することB操作性、維持管理性、更新性の高い設備を採用することC学校及び学校近隣への影響(騒音、臭気、振動、排熱等)に配慮することD環境負荷の少ない設備を採用することE長寿命化に配慮し、耐久性の高い機器や材料を採用するとともに、今後の校舎の改修に配慮した計画とすることF費用対効果の最も高い設備を採用することG既存建物や設備に極力影響を与えない設備とすること。
また、一般事項として、空調設備機器はビルマルチ式電気ヒートポンプエアコン(EHP)、ビルマルチ式ガスヒートポンプエアコン(GHP)及び個別型EHPの冷暖房切替型を採用する。