福井県が整備を進めていた主要地方道丸岡川西線布施田橋で16日、開通式典が開催された。行政関係者や工事関係者、地元住民ら約400人が参加する中、待望の完成を盛大に祝った。
まず、式典実行委員会の徳島泰彦委員長が式辞を述べた後、西川一誠知事が「テクノポート福井へ向かう大型車を含めた車両の円滑な運行が可能となり、福井・坂井地域における交通ネットワークが強化される。また、新たに歩道を整備したことで、歩行者や自動車利用者の安全・安心が確保される」と話し、同橋が地域にもたらす効果に大きな期待を寄せた。続いて東村新一福井市長、坂本憲男坂井市長があいさつした。
その後、来賓の山本文雄県議会議長、稲田朋美衆議院議員、滝波宏文参議院議員、橋本雅道近畿地方整備局道路部長がそれぞれ祝辞を述べた。
式典後は来賓によるテープカットや、3世代の夫婦3家族らをはじめとする地元住民らも参加した渡り初めが行われた。
今回開通区間は、坂井市春江町布施田新から福井市布施田町を結ぶ1660メートルで、07年度から事業着手。総事業費は約100億円、1日当たりの計画交通量は3000台となっている。そのうち、新しい布施田橋は橋長613・5メートル、幅員9・5メートル(車道7・0メートル、歩道2・5メートル)で、整備費は約74億円。
国体会場へのアクセス道路にもなる新布施田橋は、福井県内で青戸の大橋、天菅生橋に次ぐ3番目に長い橋となる。上部工形式は8径間連続鋼床版箱桁橋で、架設に際しては、送出し工法を採用した。下部工形式は橋台工が逆T式橋台(SC+PHC杭基礎)、橋脚工が壁式橋脚(鋼管杭・鋼管矢板基礎)となっている。