松山市は、道後温泉本館保存修理を早ければ9月下旬にも発注する。入札は一般競争入札で10月下旬または11月に実施され、工事請負契約議案を11月18日の市長選後に開かれる12月市議会に諮り、2019年1月15日に着工する。
工期は1・2期に分けて7年間。施設を部分的に利活用しながらの改修となる。1期は1階の神の湯浴室(男女)で営業を続け、2・3階を閉鎖し霊の湯浴室と休憩室、又新殿を改修。2期では神の湯と休憩室を改修する。期間中の出入り口は北側に移される。
本館の保存修理は、耐震補強と維持のための修理が行われるもので、浴室の鉄骨フレームによる構造補強。壁内部の構造用合板設置。木造棟と鉄筋コンクリート部分の連結、床・天井の補強など。実施設計は文化財建造物保存技術協会(東京都荒川区)が担当。
事業費は、18年度当初予算に2億5000万円の事業費の他、18〜24年度までの債務負担行為として限度額23億9420万円の予算措置を設定している。
提供:建通新聞社