名古屋市は、保育園と学校のブロック塀撤去に向けた設計に着手する。9月補正予算案に設計費2770万円を計上した。市会の承認後にそれぞれ設計を委託する方針。工事は2019年度に発注する見通し。
ブロック塀と鉄筋コンクリート造組み立て塀(RC組み立て塀)を対象に、既設を撤去し、フェンスに改修する。
保育園は全体延長約568b(ブロック塀約526b、RC組み立て塀42b)、学校は全体延長約1726b(同1003b、同723b)。
ブロック塀などは、施設の隣地境界部やプールなどに所在する。学校については、道路に隣接するブロック塀などで、プール設置地盤に対しては高さなどの設置基準を満たしていても、道路地盤から見て高さが2・2bを超える場合も撤去対象とする方針だ。
6月の大阪府北部の地震を受けて、通学路に面している学校4校と学校以外の公共16施設の対策は既に完了している。また、保育園の道路に面しているブロック塀がある4園は18年度内に撤去を完了させる方針。今回設計箇所は、それ以外で道路に面している、高さが基準を超えている・控え壁がない、延長が長いなどの施設となる。
改修対象の保育所・学校は以下の通り。
【保育園】東▽上名古屋▽森田▽直来▽高蔵▽富田第一▽神松▽芝
【小学校】長根台▽南押切▽比良西▽当知▽稲葉地▽八幡▽御剱▽鶴舞
【中学校】若水▽久方▽桜山▽港南▽鳴子台▽藤森▽汐路
【高校】工業▽向陽▽若宮商業▽桜台
提供:建通新聞社