香川県は、総額49・9億円に上る9月一般会計補正予算案を9月19日開会の定例県議会に提案する。会期は10月12日までの24日間。補正額は49億9453万円で大半が財政調整基金積立金と県債管理基金積立金。同積立金で48億6760万円を計上した。本年度累計額は補正により4673億1266万円となった。
主な事業を見ると、新規に県有施設・県立学校ブロック塀等安全対策事業に9719万円を盛る。大阪府北部地震を震源とする地震に伴う国の通知も踏まえて実施した安全点検の結果を受け、県有施設・県立学校のブロック塀などで危険性が高く、早急な対応が必要な箇所の撤去と改修工事を行うもの。
このうち県立学校関係では▽高松工芸高校水田グラウンド(高松市)▽三本松高校(東かがわ市)▽津田高校(さぬき市)▽善通寺第一高校(善通寺市)▽飯山高校(丸亀市)▽高瀬高校(三豊市)―6校のブロック塀延長約471bと、特別支援学校「聾学校」(高松市)の延長約89bの計7校、総延長559・6bを対象に、撤去改修に取り組む。予算承認後に設計に着手し、ブロック塀撤去と塀の最適な構造検討を行った上で改修工事を行う。
県有施設関係では琴平警察署や農業大学校を含む全7カ所、総延長352・8bのブロック塀の撤去や改修のための構造検討を行い、最適な構造の下に改修工事に着手する。
この他、新規に水産業競争力強化緊急施設整備事業に1200万円を計上。関東エリアの、県産水産物の流通体制の強化と販路拡大を図るために、国の補助金を活用し、香川県漁業協同組合連合会(県漁連)が行う、集出荷施設の整備(実施設計)に対する助成を行う。県漁連では神奈川県三浦半島に最新製氷機や活魚水槽、倉庫などを兼ね備えた新集荷施設を整備する。整備費は8億円程度。
予算外議案では工事請負契約の締結に当たり、▽(防災・安全社会資本整備交付金)県道丸亀詫間豊浜線(多度津西工区)道路整備工事(仮称・多度津トンネル)(多度津町)請負金額24億0811万1640円(税込み)、工事請負人・佐藤・枝園特定建設工事共同企業体▽三本松高校体育館改築工事(東かがわ市三本松)6億6960万円(税込み)、合田工務店―の2件を請負契約案を提案し議会の議決承認を得る。
提供:建通新聞社