白山市は、白山一里野温泉スキー場と白山セイモアスキー場の整備計画をまとめた。両スキー場に今年度から5カ年で計8億5770万円を投じ、新たなコースやリフトの整備などを順次行っていく。14日の市議会産業建設常任委員会で市側が報告した。
一里野スキー場(尾添地内)については昨年度、測量を実施した結果、斜面が急で険しく、地質が硬い岩盤であることが分かり、掘削や補強土壁工事など大幅な事業費増加となることから、整備計画を再検討していた。
今回の整備計画によると、一里野スキー場では主要機器が製造終了している「のだいら第1リフト」を撤去し、のだいらロッジ前から、のだいら第2リフトへつながる687・7メートルのトリプルリフトを設置する。事業費に3億8080万円を見込む。同リフトの起点連絡コースや中ノ原コースの整備には、1億3150万円を充当する。
一方、セイモアスキー場(河内町内尾地内)では、老朽化したセンターロッジの設備やLPガス庫改修に2600万円を充てるほか、2560万円をかけて駐車場の部分的な舗装を行う。
両スキー場は、スノーエリアマネジメント白山(SAM白山)が指定管理者となっている。