横浜市環境創造局は恩田川左岸雨水幹線・未整備区間(都筑処理区、青葉区)の基本設計に着手した。県道下約1・6`への管路敷設を想定しながら管渠断面や工法を考えるとともに、ルート上の東急田園都市線・田奈駅付近で発生する浸水被害の早期軽減に向けた方策も探る。東伸企画設計(横浜市中区)に委託した業務の成果を2018年度内に得て、19年度以降の詳細設計につなげる。
恩田川左岸雨水幹線・未整備区間は、青葉区恩田町43ノ2先から県道真光寺長津田を南下して県道川崎町田に入り田奈町地内を東進。東急田園都市線・田奈駅付近や国道246号を通過した後、同区しらとり台60ノ10先に達する延長約1・6`のルートを想定している。そこから先の県道川崎町田をメインルートとする下流部約0・6`(内径2200_〜2200_×1800_)については供用済みだ。
今回の基本設計では76・66fの流域を設定して現地や地下埋設物の状況などを調査。これらに続いて管路の平面・縦断・交差計画や枝線からの流出量を踏まえた管渠断面を練り、敷設工法(開削、推進、シールド)を検討した上で、詳細設計を見据えた課題の洗い出しや各種図面の作成を進める。ただ、完成までには相応の時間を要する見通しから、地形的に最も低い田奈駅付近の水路溢水(いっすい)で生じる浸水被害を早期に軽減できる方策を併せて検討し、効果的で最適な整備案の具体化を目指す。
19年3月29日を期限に業務成果をまとめてもらう。
提供:建通新聞社