東近江市が、名神高速道路黒丸パーキングエリア(上下分離型、東近江市蛇溝町1251)にスマートインターチェンジを設置する可能性調査を始めた。市での検討・可能性調査を経て、19年度には国へ「準備段階調査(直轄調査)」の実施箇所としての採択を求め、可能なら24年開催の滋賀国体までの開通を目指して行く考えだ。
市は、9月6日に開札した指名競争入札で、落札した大日コンサルタント且賀事務所(大津市、本社/岐阜市)に調査検討業務を発注した。まず一番に考えられるものの高低差が懸念される近くを通る県道石原八日市線への接続が技術的に可能なのか、または他に接続するルートが考えられるのか―といった技術的可能性の調査・検討を実施する。また市独自に、周辺企業などに利用に関する意向調査なども実施する。
同PAに接続するインターチェンジの設置は、市街地にある八日市インターチェンジが「接続する国道421号は渋滞が多く十分に機能していない」として、過去に幾度となく地元経済界などから要望されてきた。
PA周辺には、京セラや日本パーカライジングなど国内有数の企業の工場が立地する工業団地や布引運動公園、びわこ学院大学などがあり、更に周辺には低・未利用地が残るため開発への起爆剤となって企業立地の促進、産業の活性化や観光振興への寄与が期待される。
また、布引運動公園は24年開催の滋賀国体の会場の一つに選定されており、更には災害時の救援物資集積拠点に指定されていることから、大規模な自然災害が予見される今、スピード感を持った取り組みが広域的にも望まれる。
提供:滋賀産業新聞