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建通新聞社(中部)
2018/09/14

【愛知】名古屋市 中部復建で 地下鉄乗換検討 

 名古屋市交通局は、地下鉄東山線と桜通線の名古屋駅について、乗り換え空間や地下歩行者空間の確保に向けた検討を中部復建(名古屋市昭和区)に委託した。納期は2019年2月28日。桜通線構内へのエスカレーター新設や東山線改札付近の歩行者空間確保に向けて技術的に可能かの検証を行い、19年度以降の詳細検討に備える考え。
 桜通線は、地下3層の駅舎のうち、西側(中村区役所方面)の地下2階から地上コンコースへ直接上がれるエスカレーター9号、14号を配置している箇所が検討対象。同エスカレーター設置部は、地上コンコースで新幹線北口・南口改札に最も近い箇所に出ることができるが、同設置部には、上りエスカレーターのみが設置されていて、下りエスカレーターがない。そこで、同箇所に下りエスカレーターの新設が可能かどうかの検討を行う。
 東山線は、地下コンコースの南改札口〜中改札口〜北改札口間において、間仕切り壁を撤去することで地下街とコンコースの見通しをよくすることが可能かどうか検証する。区間の延長は約230bで、幅員は16b。南改札口〜中央改札口間のメイチカ部は交通局が所有している箇所を対象に検討する。
 検討では、既設構造物の一部を撤去して確保できる最大開口寸法を把握する他、開口する場合とU字型既設構造物に上床版を設置する改造を行う場合のそれぞれについて、構造物の強度などに問題がないかどうか検証するとともに概略の工程表や工事費用を算出する。
 また、エスカレーター改修では既設補強桁と階段の一部を撤去・改修した場合の補強桁の強度、工事工程、概算費用を確認する。同改修では、既設上りエレベーター(S1000型)と階段を撤去し、上り・下りエスカレーター(省スペース型S1000型)を設置する前提で検討を行う。
 今回検討は、エスカレーター設置や間仕切り壁撤去が既設構造体の補強などで対応可能かどうかを検証する。地下コンコースの歩行者空間確保は、今回検討箇所で地下空間確保が難しい場合、別途箇所での検討を19年度以降に実施し、地下乗り換え空間の確保方策を探る考え。

提供:建通新聞社