北海道建設新聞社
2018/09/14
【北海道】野幌駅に新しいまちの顔 クリーンハウスグループが事業者
江別市は、JR野幌駅南口駅前広場隣接地の整備事業予定者に関し、クリーンハウス(岩見沢市6条西6丁目2の1、渡辺博人社長)と、同社の子会社であるメジャーセブン(札幌市中央区南8条西3丁目10の10、渡辺博人社長)の2者で構成するグループに決めた。プロジェクト名は仮称・野幌駅前複合ビル新築計画で、市民交流センターとホテルの複合施設を建設。2019年12月の開業を目指す。
建設地は東野幌本町5の10ほかの市有地で、敷地面積は3121m²。
提案内容を見ると、事業体制はグループ代表者のクリーンハウスが市有地定期借地契約を結ぶほか、市民交流センターの開発・所有・経営管理を、メジャーセブンがホテルの所有・経営をそれぞれ行う。ホテルの施工は主体・設備・外構一括で折笠建設が請け負い、設計監理をファウンドが担当。実施設計は年内の完了予定となっている。
コンセプトは「RE BORN NOPPORO(リ・ボーン・野幌)」で、再整備される野幌駅の新しいまちの顔として人や物、情報が集まる施設を目指す。事業方針は、新たな観光の場を提供し、地元経済に活力を与えたり地域の魅力を発信したりするほか、市内の大学とも連携し江別ブランドを確立。また、メジャーセブンの本社を札幌市から江別市に移転、ホテル名を一般公募、レストランで使用する食材や物品に関する取引先を地元優先にする、外観や外構へのれんがの利用など、地域に貢献する項目を掲げている。
施設の規模は延べ2451m²。このうち、市民交流センターが、RC造、平屋、延べ502m²、ホテルがRC造、5階、延べ1901m²。風除室やギャラリーで両施設とつなげる造りとする。駐車場は市民交流センター部分に30台、ホテル部分に26台設ける。
ホテルには、1部屋14m²のシングルを36室、1部屋18m²のツインを32室、朝と昼に営業する30席分のレストラン、地域の特産品を扱う売店などを備える。1階にエントランスやレストランを配置し、2―5階が客室とする。
土地の契約方式は30年の事業用定期借地で、賃貸借希望価格は年額576万円。市民交流センターも建物を賃貸借契約とし、希望価格は年額2006万4000円。
事業者は公募型プロポーザルで募集していて、12日の経済建設常任委員会で選定結果を報告。事業実施に関する協定や土地、建物の契約は、着工予定の2019年2月までに結ぶ考え。また、土地の賃貸借価格、市民交流センターの機能、設計・施工業者、建物の賃貸借価格といった詳細は今後の協議事項としている。