名古屋市緑政土木局は、港区の荒子川公園を対象とするサウンディング調査結果をまとめた。ガーデンプラザ周辺やデーキャンプ場・冒険広場、フェニックスアイランド、テニスコートを対象に3事業者から提案が寄せられ、カフェやフットサル場、アウトレジャー施設での活用案が提示されたとする。今回の結果を踏まえて、民間活力を生かした事業手法の検討を進める方針だ。
3事業者の提案コンセプトは▽カフェやコインパーキングなど(便益施設)▽フットサル場(運動施設)▽バーベキュー場を核としたアウトレジャー施設(休養施設・遊戯施設)―が寄せられた。
公園全体を9ブロックに分けて提案を募ったところ、Aブロック(荒子川公園ガーデンプラザ周辺、面積4万7500平方b)とDブロック(デーキャンプ場・冒険広場、同3万5100平方b)、Eブロック(フェニックスアイランド、同4800平方b)、Gブロック(テニスコート、同8100平方b)で提案があった。
事業期間は10〜20年で、運営管理手法は設置許可またはPark−PFI事業。
市は、公園のにぎわい向上を目的に民間活力導入を検討。17年度に鶴舞公園と荒子川公園を対象に民間活力導入可能性調査を行った他、国土交通省が実施した中部地区の自治体対象の公開ブロックサウンディング、2公園を対象とするサウンディングを行っている。
2公園への民間活力導入に向けた検討が先行している形だが、他の公園で参入を検討する企業があるか、調査する可能性もあるとしている。
サウンディングが先行する2公園についても、園内に既存不適格の建築物が所在しており、民間活力導入に伴う新たな建築物を建設するためには、除却や改修などの対策が必要だ。除却・改修に向けた設計委託費は確保しており、公園の選定検討の進展に合わせて、除却・改修設計を委託する見込み。
市の公園敷地内における建築上限面積は、公園面積に対して最大12%(久屋大通公園のみ同最大14%)。
提供:建通新聞社