建通新聞社
2018/09/12
【大阪】南港市場整備の入札中止 再公告時期を検討
大阪市は、WTO対象案件で公告していた中央卸売市場南港市場整備事業について、参加者が無かったため入札を中止した。デザインビルド(DB)方式での整備を予定していたが、事業方式や整備内容、入札参加要件なども含めて検証を進めている。再公告の時期について担当者は「検証結果を踏まえて、できるだけ早く再公告したい」としている。
市では、実施設計と施工を担当する事業者を選定するため、8月3日に総合評価落札方式の一般競争入札(WTO対象)を公告。参加申請を8月末まで受け付けていた。施工形態は単体か2〜4者によるJVとし、建築の総合評定値1200点以上などの参加条件を課していた。また、実施設計期間と工事期間をいずれも2023年6月までとしていたが、今回の入札中止により変更する可能性がある。
南港市場は住之江区南港南5ノ2ノ48に位置し、敷地面積は約10万平方b。新築する施設は▽大動物棟(鉄骨造2階建て延べ9500平方b程度)▽小動物棟(同6250平方b程度)▽関連施設(鉄骨造平屋2500平方b程度)▽病畜棟(同184平方b程度)―など。
また、減築・大規模改修の対象となるのは本館棟で、既存規模は鉄筋コンクリート他造2階一部3階建て延べ約2万3340平方b。
基本設計と発注支援業務などはピーピーアイ・大建設計共同体が担当。
市は同事業について、限度額202億8900万円(19〜24年度)の債務負担行為を設定している。