一般国道416号福井・石川県境道路の開通式典が9日、両県の議会や行政、地権者、工事関係者ら約150人が参加し盛大に開催され、交通の利便性向上や両県の交流促進を一層図る山間部ルートの完成を祝った。
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式典は勝山市滝波町5丁目の勝山ふれあいセンターで挙行され、石川県と福井県、国道416号小松・勝山間整備促進期成同盟会が主催した。
式では、まず谷本正憲石川県知事が「石川県側の小松空港や粟津温泉をはじめとした加賀温泉郷と福井県側の恐竜博物館が、美しい自然景観を満喫できる道路によって結ばれ、新たな観光ルートして両県の観光振興や交流人口の拡大に寄与することを期待する」と挨拶。西川一誠福井県知事は「福井県奥越地域と石川県南加賀地域における道路ネットワークが強化され、災害など他の幹線道路が通行止めとなった場合の代替機能の確保に大きく寄与する」と道路の役割や機能性を強調。併せて今月29日に開幕する福井しあわせ元気国体・障スポもアピールした。
期成同盟会会長の山岸正裕勝山市長は、福井市を起点とし勝山市を経て、小松市に至る総延長約90キロメートルの幹線道路で、非常に険しい山間部で車が通れず、その解消にむけ両県で緊密に連携し調整を図り進めた経緯を交え重要性を強調。来賓祝辞は山崎正昭、山本拓、佐々木紀、滝波宏文の地元選出の衆参国会議員が両県の長年の悲願達成を祝い、一層の交流促進と経済発展に期待した。
また近畿地方整備局の黒川純一良局長は整備が進む中部縦貫自動車道の重要性に合わせて相乗効果を力説。作野広昭石川県議会議長と福井県議会議長代理の松井拓夫県議も感慨を込めて祝辞を送り、最後に期成同盟会副会長の和田愼司小松市長が謝辞を述べた。
この日は大雨で県境セレモニーは中止され、同センター内でテープカット。壇上、お祝いの演舞や太鼓演奏が繰り広げられ、ゆるきゃら達も祝賀ムードを盛り上げた。