高知県林業振興・環境部は、牧野植物園の南園と進入道路の改修に向けた測量設計を第一コンサルタンツ(高知市)に委託した。このうち進入道路の拡幅工事は2019年度に発注する予定。
業務内容は、進入路拡幅と歩道経路の基本・実施設計、新研究棟建築敷地の選定、竹林寺と植物園の往来を促す休憩施設の検討、第一駐車場または竹林寺前駐車場から南園への連絡経路バリアフリー化の基本設計、新南門の位置選定。道路拡幅以外の事業は、概算工事費を算出し工事工程や施工順序を検討、19年度以降順次工事を進める。
進入路については、植物園と竹林寺の間にある既存の進入路(延長150b)の幅員が狭く、さらに歩行者も多く危険な状態であることから、道路を拡幅し歩道も新設する。今回の設計で幅員を確定し、19年度の発注に備える。
新研究棟は、現在の資源植物研究センターを建て替え、オープンリサーチ機能を備えた施設とする。規模は2〜3階建て延べ1500平方b程度。今回の業務で建設位置を確定させ、12月補正予算で基本設計費を計上する予定で、19年度に実施設計、20年度に建築工事を発注し、21年度の完成を目指す。
第一駐車場または竹林寺前駐車場から南園への連絡経路については、現在階段しかないため、スロープを新設しバリアフリー化を進める。新南門は現在より本館寄りに設置する。
県では「世界に誇れる総合植物園」を目指し、牧野植物園の磨き上げ整備を進めている。9月1日から夜間照明の常設が始まった他、「ファミリー園」「スタディ園」の整備も進めている。また19年2月には展示館の改修工事に着手する。
提供:建通新聞社