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北陸工業新聞社
2018/09/08

【富山】処理場141カ所へ統廃合/全県域下水道ビジョン策定/県都市計画課 

 富山県土木部都市計画課は、26年度を目標年次とした「全県域下水道ビジョン2018」を取りまとめた。汚水処理人口普及率を99%とし、処理場を141カ所に統廃合することなどを盛り込んだ。
 16年度末の汚水処理人口普及率は全国第8位の96・3%。残る未普及地区の整備、増大する老朽施設の更新、経営の安定化などに対応するため、全県域下水道化構想2012を県と市町村で見直し、公共下水道や農村下水道、浄化槽など汚水処理施設の中長期な整備・運営に関する指針と位置づける。持続的な汚水処理システムの構築を目標に掲げ、▽未普及地域の早期解消▽汚水処理施設の広域化・共同化▽既処理設備の効果的な改築・更新、運営管理―を基本方針に定めた。
 未普及地域の早期解消に向けて、地域の実情に応じた整備手法の検討や着実な整備を進め、汚水処理人口普及率を99%へ引き上げる。汚水処理の広域化・共同化では流域・公共下水道への接続などにより、180カ所ある処理場のうち老朽化した39カ所を廃止し、141カ所へ統合する。
 老朽化対策では、公共下水道のストックマネジメント計画(全15事業者)、農村下水道の最適整備構想を策定する。このほか、施設の耐震化・BCP見直しによる防災減災対策、下水汚泥のエネルギー利用促進や肥料化の検討、広報・環境教育を進める。

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