高松市は、一般会計に14億5900万円を追加する9月補正予算案を発表した。一般会計の累計総額は1566億7600万円となる。
今回の補正は、市民プールの今後の在り方についての検討、7月の集中豪雨により被災した道路の復旧、地震など被害対策のためのブロック塀改修など「当初予算編成後における情勢変化などへの適切な対応」を目的として約8・2億円を計上している。
また、特別会計では卸売市場事業特別会計で青果棟整備に伴う用地購入費7億8730万円、食肉センター事業特別会計で老朽化した場内温湯配管施設の更新に257万円を計上。9月7日開会予定の定例会に提案する。
一般会計における主な建設関連事業の内訳は次の通り。
【政策課題に対応するための事業の実施】
▽地域密着型サービス施設等整備事業費補助金に2019年度債務負担行為1602万円を計上−小規模多機能型居宅介護の創設(登録定員29人以内)
▽塩江温泉郷観光振興事業費に2388万円を計上−塩江・奥の湯エリアの資源を生かした観光振興を図るため、奥の湯公園内に温浴施設等の整備を検討(整備予定地の地盤調査、測量、基本設計)
▽消防庁舎等整備事業費に3165万円を計上−東消防署山田出張所整備に伴う仮設庁舎建設などに係るリース料
▽多肥小学校校舎等建設事業費に3981万円を計上−運動場への移動における児童の交通安全を図るため、歩道橋を整備(用地購入費、歩道橋設計業務委託、測量等業務委託など)
【補助認証・制度の創設に伴う事業の実施】
▽老人福祉施設整備事業補助金に6074万円を計上−有料老人ホームのスプリンクラー設備などの整備、特別養護老人ホームのプライバシー保護の改修に対する補助
【当初予算編成後における情勢変化などへの適切な対応】
▽男木交流館管理運営費に999万円と19年度債務負担行為1529万円を計上−男木交流館に水盤浄化設備を導入(設備導入工事、工事監理業務委託)
▽高松テルサ管理運営費に5890万円と19年度債務負担行為8836万円を計上−高松テルサの外壁タイル落下防止対策などを講じるため、外壁改修工事を実施
▽玉藻公園管理費に1000万円を計上−経年劣化および大風による破損のため、重要文化財披雲閣(旧松平家高松別邸)などを修繕
▽公園等再整備事業費に7489万円を計上−公園施設の改築など老朽化対策を実施
▽体育施設管理運営費に1300万円を計上−市民プールの今後の在り方を決定するための検討調査を実施
▽道路災害復旧事業費に8800万円を計上−7月豪雨に伴い被害を受けた6路線の災害復旧工事
▽法令に不適合なものや損傷劣化が著しい小・中学校など市有施設のブロック塀などをフェンスなどに改修するため2億5223万円を計上−既設ブロック塀撤去、フェンス新設
提供:建通新聞社