日本工業経済新聞社(茨城)
2018/09/04
【茨城】ひたちなか市小中学校にエアコン設置/9・6億円の補正予算案上程
ひたちなか市は9月議会に提出する一般会計補正予算案(第2号)に小中学校エアコン整備事業費9億6335万5000円を盛り込んだ。2018年度当初予算計上分の7億6610万円と合わせて、総額17億2945万5000円を投入。合計711教室のエアコン整備を推進し、近年の猛暑対策に取り組む。特別会計では高場雨水幹線整備に1億4000万円を配分し、早期工事の完了を図る。
一般会計全体では歳入歳出にそれぞれ9億9978万2000円を追加。総額を545億5766万4000円とする。
小中学校エアコン整備事業は市内小中学校の普通教室や特別支援教室、特別教室などにエアコンを整備する。現在市内小中学校のエアコン設置率は14・3%(普通教室6・9%、特別教室24・3%)。児童・生徒の健康保持と学習環境の改善を速やかに図るため事業を推進する。財源には国の学校施設環境改善交付金を活用する予定。
工事は小学校20校中エアコン整備が完了している磯崎小学校を除く19校(442教室)、中学校全9校(269教室)。事業費の内訳は設計の委託料が8235万5000円(小学校5044万5000円、中学校3191万円)、工事費が16億4710万円(小学校10億890万円、中学校6億3820万円)。
工事については国の補助を活用するため着手には補助の採択を待たねばならない。しかし設計に関しては全額を一般財源で賄っていることから速やかに業務を執行し、早期の整備完了に備えたい考えだ。
公共下水道事業特別会計では高場雨水11号幹線第3工区の整備費を措置。整備延長は117・2m。19年度に工事を予定していたが、本年度執行予定の第2工区工事(L135m)と一体化して発注することで事業費の縮減や工期短縮を図る。第2工区と第3工区の整備が終われば11号幹線の工事は完了する。
そのほかの事業は街頭防犯カメラ整備に2200万円を設定。通学路や交通量の多い交差点など21カ所に計30台の防犯カメラを設置。
介護施設等開設準備事業費補助金には644万4000円を充てた。本年度内に開設予定のグループホーム2施設に対する開設準備事業費補助金を増額するもの。開設予定の事業者は潟rジュアルビジョンと医療法人博仁会。施設名称は未定。
地域介護・福祉空間整備等施設整備補助金には378万3000円を予算化。潟Lャリアプラスが運営する「デイサービスケアプラス市毛」のスプリンクラー設置に関する経費を補助する。
補正案の主な内容と事業費は次のとおり。
【総務費】
◆街頭防犯カメラ設置工事=2200万円
【民生費】
◆茨城型地域包括ケアシステム推進基盤整備事業費補助金=270万円
◆介護施設等開設準備事業費補助金=644万4000円
◆地域介護・福祉空間整備等施設整備補助金=378万3000円
【教育費】
◆小学校施設整備
◇各校施設整備設計委託=5044万5000円
◇各校施設整備工事=5億3040万円
◆中学校施設整備
◇各校施設整備設計委託=3191万円
◇各校施設整備工事=3億5060万円
【公共下水道事業特別会計】
◆雨水幹線管きょ布設工事=1億4000万円