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建通新聞社
2018/09/06

【大阪】柴島浄水場自家発電 事業者公募は先送り

大阪市は、デザインビルド(DB)方式による整備を予定している柴島浄水場の自家発電設備について、2018年度に予定していた事業者公募を先送りする。今後、事業方式や発注時期を改めて検討する方針だ。
 当初の計画では、発電設備は取水施設と浄水・配水施設のそれぞれに設置する。騒音が少なく排気ガスに含まれる窒素酸化物などの環境規制物質が少ない「ガスタービン方式」を採用する。また、上屋については、津波などによる浸水に対応するため、嵩上げして整備する。工期は5年間程度を見込んでいた。
 総事業費は34億3800万円を想定していた。内訳は、設計費3200万円、自家発電設備工事費27億2100万円、建築物工事費6億8500万円。この他、維持管理費として年間3300万円。基本設計は日本水工設計(大阪市中央区)が担当した。
 事業実施時期について市の担当者は「事業内容の見直しも含めて今後検討する。発注は4〜5年先になる見通し」と話す。
 市内には柴島の他、庭窪、豊野の計3カ所に浄水場があり、順次同様の自家発電設備を設置していく予定。このうち豊野は、19年度の実施設計、20年度の工事着手を目指す。総事業費は約9億9000万円。また、庭窪についてはすでに工事着手しており、本年度中の完成を目指している。