愛知県は5日、県有施設のコンクリートブロック塀の緊急安全対策事業費などを盛り込んだ、9月補正予算案を公表した。2018年度予算の一般会計に59億2341万円、企業会計に654万円を追加する。道路・街路事業費、河川・海岸事業費なども計上している。9月21日に開会する9月定例議会に上程する。
コンクリートブロック塀緊急安全対策事業費には6億0297万円を計上。既決充当額と合わせて9億4885万円を充て、県有施設のコンクリートブロック塀の撤去とフェンスなどの設置を行う。
特別支援学校の校舎整備費には3784万円を計上した他、4億7394万円の債務負担行為を設定した。普通教室は19年夏から、特別教室は20年夏から冷房を使用できるように整備を進める。
本庁舎緊急安全対策事業費には1302万円を盛り込んだ。本庁舎屋根の緊急補修と落下防止策を実施する。
道路・街路事業費には25億円、河川・海岸事業費には15億円を追加。道路橋梁維持管理、河川局部改修などを行う。砂防事業費には8600万円、漁港事業費には3億9600万円を計上した。通常砂防事業、漁港修築などを進める。
既設県営住宅改善事業費には4億1550万円を計上し、高齢化対策改善などに充てる。また、普通県営住宅建設費には9796万円を追加した。
交通安全施設整備費には1億1103万円を追加。信号灯器、道路標識・標示の整備を進める。
土地改良事業費には1億円、治山事業費には2億円をそれぞれ計上した他、災害林道復旧費に910万円を配分する。
今回の補正により、18年度の予算総額は4兆0010億0863万円となる。現時点で17年度の最終予算額に対して16・2%の増となる。
提供:建通新聞社