合同会社「松阪飯南ウィンドファーム」〈リニューアブル・ジャパン〉(東京都港区虎ノ門1ノ2ノ8)が松阪市大石町などで計画する風力発電事業の「(仮称)松阪飯南ウィンドファーム発電所」事業について、環境影響評価手続きの一つとなる「準備書」の縦覧が行われている。9月20日まで松阪市、三重県での縦覧、または事業者のホームページで公開されている。
今回の事業は、リニューアブル・ジャパンが合同会社松阪飯南ウィンドファームを設立し、松阪市大石町、小片野町、辻原町などの松阪市街から南西方面約14`の白猪山に属する一帯の山間部を事業区域とし、風力発電事業を行う。土地の所有者は国、松阪市および個人が含まれている。
風力発電機は、8基設置する計画。最大出力は計2万5200`h。発電機のタイプは3枚翼アップウインド方式プロペラ形水平軸風車。出力は3200`h。地上高さは最高点136・5b。運転開始時期は2023年6月を予定している。
事業実施区域面積は385f。土地利用計画は、風力発電機設置および建設用地が2・3f、メンテナンス用道路が5・6f(延長約5`)、アクセス用道路が5・1f(延長約4`)。その他、自営送電線や系統連系施設、運転監視用の管理事務所などの建設も予定している。
工事工程計画は、19年10月に仮設橋梁工事、20年1月からアクセス道路工事、20年10月から風車発電施設工事、23年1月に系統接続および試運転を開始して同年6月の運転開始を目指す。工事工期は約44カ月を見込んでいる。
環境影響評価手続きについては、16年9月に「方法書」を公表しており、方法書からの主な変更点は、風力発電施設機を12基から8基に削減した他、風力発電機の設置場所を飯南町深野地区に計画した3基を阪内町に移動し、他の5基は大石町に2基、小片野町に2基、辻原町の1基に配置するなどとした。
今後は準備書の縦覧終了後、外部からの意見概要とそれに対する事業者の見解作成などを経て、「評価書」の作成が進められることになる。
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建通新聞社