建通新聞社
2018/09/05
【大阪】大阪城東部地区活用 可能性調査実施へ
大阪市は、大阪城東部地区の有効活用に向け、マーケットリサーチでの調査結果を基にまちづくり計画の検討を進めている。2018年度は、対象地区内に現存する大阪メトロ森之宮検車場の一部移転に向けた可能性調査などを進める方針だ。
大阪城東部地区は、JR環状線の森ノ宮駅〜大阪城公園駅の東側一帯の約40f。地区内には市の清掃工場跡地や移転用地、UR森之宮団地、府有地、JR森ノ宮電車区、大阪メトロの検車場などがあり、大規模な未利用地が存在している。
市は、大阪城公園と一体となった開発を行うには、現在稼働中の大阪メトロ森之宮検車場の一部を移転させる必要があるとしており、移転先での車庫の配置計画や上部利用に係る検討を行った上で、事業の可能性を探る。
現在の検車場は対象地区の西側にあり、全体面積は約11・5f。このうち、約7fが地区外移転可能としている。移転先候補地は直線距離で1`以内、車庫面積は5〜6fを想定している。
市では同業務の委託先を選定するため、「大阪城東部地区のまちづくり検討調査」の公募型プロポーザルを公告。9月18日まで参加申請、9月20日〜10月4日に提案を受け付ける。10月12日にプレゼンテーション審査を行い、同日審査結果を通知する予定だ。委託期間は19年3月22日まで。
市が16年度、民間事業者を対象に行ったマーケットリサーチでは、商業施設やファミリーマンション、大規模アリーナの整備など計15件の提案が寄せられた。市は今後、提案内容や今回の調査結果を基に活用方法の具体化を進める。