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北陸工業新聞社
2018/09/05

【石川】国内初のロボットとAIで未来志向/高度介護ケア科学センターが始動/15社出資、全国に発信へ/有松館/協和建設できょう地鎮祭 

 国内初の医療的ケアの視点から高度な技術やアイデアを一元化した住宅型有料老人ホーム「高度介護施設ケア科学センター」が動き出した。同事業を推進しているのは、株式会社の高度介護施設運営管理センター(金沢市疋田、大嶋三郎代表取締役)で、2019年春のオープンに向けて、金沢市内で2つの拠点施設を建設し、ロボットとAI(人工知能)を活用した高度な医療と介護、看護の一体化を図っていく。
 同センターは、石川コンピュータ・センター、北陸綜合警備保障、大屋設計、メッド、冨木医療器、ファイネス、ファーマライズホールディングス、協和建設、柿本商会、第一電機工業、石川トヨタ自動車、メディカ・コンサルティング、協同組合全国企業振興センター、ジェイシステム、メディカルアートの15社が出資。24時間365日、一つの事業者による業務一元化的運営で、未来の高度介護を入居者に提供する。
 第一弾として、同市有松3丁目に「ケア科学センター有松ステーション」を建設する。建設規模はS造2階建て延べ1070・23平方メートル。郊外型低層タイプの30床。敷地面積は1938・4平方メートル。設計は大屋設計、施工は協和建設で5日に地鎮祭が行われる。完成は19年2月末を予定している。その後、第二弾は同市若宮1丁目となり、建設規模はS造5階建て延べ1334・55平方メートル。都心型高層タイプの30床。工期は11月から19年4月末を予定する。
 両施設とも中央管理室を設け、AIオペレーターによる健康管理、全室集中管理、ロボットによる薬剤管理、医療見守り体制の下、入居者に適切な対応を提供するとともに、従業員にはロボットによる介助などで無駄な動きを抑え、負担軽減を図る。さらに看護師と介護士の研修プログラムを充実させ、モチベーションアップと医療連携のネットワークで地域包括ケアを推進していく。
 同センターでは有松と若宮の2つのモデルパターンをオープンさせ、立地条件などにマッチしたニーズに応え、人手不足を解消できる産学連携の医療型高度介護施設を全国に発信する。
 8月27日、金沢市内でケア科学センター着工記念式典が行われ、主催者として大嶋氏と清水雄三氏に続き、全国企業振興センター理事長の田中博人氏があいさつ。来賓の細田大造金沢市副市長、金沢大学システム生物学分野教授の金子周一氏、北國銀行専務取締役の浜崎英明氏、大屋設計代表取締役の大屋修氏が祝辞を贈った。柿本商会代表取締役の柿本自如氏が乾杯の発声を行い、高度介護施設運営管理センター取締役の田中尚人氏が事業説明した。協和建設代表取締役の武川憲二氏が中締めした。 

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