千葉市は6日開会の市議会定例会に、一般会計で9億8635万円を追加するなどの本年度補正予算案を提出する。市有施設ブロック塀等改修に5億4550万円を計上するとともに、小中学校普通教室空調設備整備基本計画策定に7800万円を計上。また、中央区役所の移転後のフロアを活用した美術館拡張整備で限度額10億5000万円の債務負担行為を設定する。
市有施設ブロック塀等改修では学校施設103校、332か所、その他市有施設21施設、38か所を対象に倒壊の危険性のあるブロック塀等の撤去及びフェンス設置を行う。危険ブロック塀等対策では、通学路等における危険ブロック塀等改善補助金690万円も計上し、撤去30件、フェンス設置等3件に対応する。
また、小中学校普通教室空調設備整備基本計画策定では7800万円(小学校5215万7000円、中学校2584万3000円)を計上し、事業手法や整備スケジュールの検討、事業費の算定等を行う。
一方、特別会計では病院事業会計の総合維持管理、下水道事業会計の中央浄化センター等ならびに南部浄化センター等包括的維持管理でそれぞれ債務負担行為を設定する。
このほか9月議会では、市有施設ブロック塀等撤去に伴う一般会計補正予算1億2150万円の専決処分についても承認を求める。内容は学校施設1億1250万円(57校、91か所)、その他市有施設900万円(9施設、10か所)。
(補正の主な内容)
《一般会計》
※継続費(変更)
▽旧神谷伝兵衛稲毛別荘耐震改修事業=総額を8400万円(18年度5900万円、20年度2500万円)から9100万円(18年度2730万円、19年度6370万円)に変更
※繰越明許費(追加)
▽市有建築物耐震対策事業=5400万円▽交通安全施設整備事業=5億円▽小学校各種改修事業=3億5200万円▽中学校各種改修事業=9400万円▽特別支援学校各種改修事業=40万円
※債務負担行為(追加)
▽美術館拡張整備=期間19年度、限度額10億5000万円▽子どもルーム運営=期間19〜21年度、限度額6億9900万円
【総務費】
▽シェアリングエコノミー推進事業=768万4000円(委託料)▽危険ブロック塀等改善補助事業=690万円(役務費43万6000円、委託料61万4000円、補助金585万円)▽旧神谷伝兵衛稲毛別荘耐震改修事業=▲3170万円。継続費本年度支出額
【民生費】
▽小規模福祉施設スプリンクラー等設置補助=1079万2000円。2か所▽放課後児童健全育成事業=2050万円。開所準備経費5か所▽保育所等事故防止推進事業(児童福祉総務費)=515万9000円▽子どもルーム整備事業=2550万円。余裕教室改修による整備3か所(2250万円)、高学年ルーム移設に伴う余裕教室改修2か所(300万円)▽保育所等事故防止推進事業(児童措置費)=4329万5000円(補助金)▽保育所等業務効率化推進事業=3975万円(補助金)
【衛生費】
▽受動喫煙対策事業=2200万円(委託料1484万2000円他)
【土木費】
▽市有建築物耐震対策事業=5900万円(委託料500万円、工事費5400万円)▽東幕張地区土地区画整理事業=8457万円(補償)。建物移転補償4件▽市営住宅計画修繕=1億1200万円(委託料)。階段手摺り設置11団地、住戸改善(玄関等への手摺り設置、浴槽設置)70戸、屋外階段等の改善15団地
【教育費】
▽SNSを活用した教育相談事業=740万円(委託料690万円他)▽小学校建設費=4億3515万7000円(委託料8315万7000円、工事費3億5200万円)。@小学校各種改修事業(3億8300万円)A小学校普通教室空調設備整備事業(5215万7000円)▽中学校建設費=1億2884万3000円(委託料3484万3000円、工事費9400万円)。@中学校各種改修事業(1億300万円)A中学校普通教室空調設備整備事業(2584万3000円)▽特別支援学校各種改修事業=50万円(委託料10万円、工事費40万円)
《病院事業会計》
※債務負担行為(追加)
▽総合維持管理=期間19〜21年度、限度額14億1000万円
《下水道事業会計》
※債務負担行為
▽中央浄化センター等包括的維持管理=期間19〜23年度、限度額35億7900万円▽南部浄化センター等包括的維持管理=期間19〜23年度、限度額94億5500万円