予算編成中の「9月補正」の規模について、平井伸治知事は31日の定例会見で140億円超になるとの見通しを示した。
9月補正は知事聞き取りなど最終調整に入っており、うち災害緊急対策費は123億円。18日開会予定の9月定例会(〜10月15日)では先議議案とし、議会最終日を待つことなく早期の可決を目指す。
農林関係で27億円の被害が発生しており、県は林道8路線を緊急的に対処する方針。また、公共土木関係では100億円を超える被害があり、9月補正に向けて建設災害復旧費として104億円を追加する。
加えて県単独災害費として、林道6億円をはじめ農地・耕地の農業土木施設4億円、治山・砂防・地すべりに3億円を手当てする。
このほか、大阪府北部の地震を受けて倒壊ブロック塀対策費に8300万円を追加。職員宿舎など県有16施設20カ所を対象に危険性のあるブロック塀の撤去や代替フェンスの設置に充てる。
9月補正後の一般会計予算総額は3620億円規模となる見通し。今後9月補正案は4日の政調政審で概要説明があり、11日に公表される。
日刊建設工業新聞