守山市は、「済生会守山市民病院」(守山4丁目)において、回復期リハビリテーション機能強化に向け整備を計画する「新館棟」について、31日に開会した9月市議会に新館整備費14億1600万円(病院事業会計)を含めた補正予算案を上程した。現在先行施工中で年内に完了する既存本館棟の一部解体工事を見すえ、予算が順調に措置できれば、準備ののち新館建設本体工事を発注・公告し、18年12月頃の工事着手を目指したい方針だ。
整備する「新館棟」は、S造4階建、延3935平方b(▽1階=1355平方b[ピロティ357平方b含む]建診センター、内視鏡センター等▽2階=1363平方b、回復期病棟47床▽3階=1092平方b、リハビリセンター▽4階=125平方b、本館4階との接続通路、EV)規模。
20年1月新館完成、同年4月供用開始後は、昭和46年築のRC造4階建、延3457・26平方bの「別館」の機能を移転した後、別館棟を解体する計画。現時点では20年度予算に解体に係る事業費を措置し、解体撤去から跡地駐車場整備等までを20年度中に発注・施工し、全体完了としたい考え。
旧・守山市民病院は、経営難により市直営から済生会の滋賀県済生会病院への移行方針を決定。17年度に同会と運営管理に関する基本協定を締結し、18年4月から指定管理となっている。市民病院が有してきた診療機能を維持し、地域医療拠点としての機能を一層強化する整備を行う。33年4月に本格移行となり、土地と既存本館棟は無償譲渡、新館は無償で貸与する。
守山市民病院新館建設等に係る設計業務は、随意契約内藤建築事務所(京都市左京区)が担当している。
提供:滋賀産業新聞