ダイハツ工業梶i代表取締役社長奥平総一郎氏、大阪府池田市ダイハツ町1−1)は8月30日、操業開始から45年が経過した京都工場(大山崎町)のリフレッシュ工事を行うと発表した。100年に一度の大変革期の中にある自動車業界において、今後もグローバルに競争力を維持・向上するための生産体制強化が目的。設備投資額は約350億円。
新京都工場の所在地は、大山崎町下植野北細池1の用地面積約15万4000u(変更無し)。延床面積は約4万2000u(新築部分のみ)。リフレッシュ工程は塗装、組立など。
京都工場は、ダイハツグループ内の生産拠点として、主に小型車を中心とした生産を行っており、これまで「シャレード」「パイザー」「テリオス」などダイハツの主力小型車に加え、「プロボックス」「サクシード」や「シエンタ」「ポルテ」などのトヨタ自動車鰍フ小型車や商用車の受託生産などを行ってきた。
今回のリフレッシュでは、開発を進めている次世代新型車生産も視野に、ダイハツの生産におけるキーワード「SSC(シンプル・スリム・コンパクト)」を、より一層進化させる。そのために、これまで培ってきた伝統を受け継ぎながら、最新技術を織り込むことで、高品質なスモールカーの生産を行うことはもちろん、CO2削減など環境負荷にも配慮した工場とする。
さらに次世代の自動車生産環境を念頭に、従業員の働きやすさ向上や、負荷変動への柔軟な対応に取り組むとともに、地域にモノづくりを身近に感じてもらい、ダイハツと地域とが交流を図れる工場を目指す。
工場のリフレッシュ工事は9月に着工し、段階的に新工場での操業を開始する。2022年頃に完工予定。