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建通新聞社(中部)
2018/09/03

【愛知】県内の橋梁 緊急・早期措置が278橋

 国土交通省がまとめた道路メンテナンス年報によると、愛知県と県内市町村が2017年度に点検を実施した橋梁は5155橋。点検の結果、緊急に措置する区分Wが1橋、早期に措置する区分Vが277橋あった。また、トンネルは18カ所、道路付属物などは322カ所を点検した。いずれも区分Wはなかったものの、トンネル6カ所、道路付属物8カ所が区分Vと判定された。
 同年報は、全国の道路管理者による道路構造物の点検・診断結果を国土交通省がまとめたもの。施設の健全度を、区分Tの健全、Uの予防保全、Vの早期措置(事後保全)、Wの緊急措置の4段階に区分している。
 愛知県と県内の市町村の点検・診断結果を見ると、橋梁については、17年度に5155橋を点検。点検結果は、Tが2564橋、Uが2313橋、Vが277橋、Wが1橋だった。Wと判定された橋梁は、新城市が管理する5号橋(市道巣山線)。Vと判定された橋梁を管理者別に見ると、▽県88橋▽田原市30橋▽名古屋市26橋▽豊田市23橋▽稲沢市12橋▽豊川市、西尾市が各11橋▽岡崎市、一宮市が各10橋▽新城市7橋▽安城市、犬山市が各5橋▽弥富市、南知多町、設楽町が各4橋▽半田市、愛西市、大口町が各3橋▽刈谷市、大府市、知多市、江南市、小牧市、北名古屋市が各2橋▽名古屋高速道路公社、豊橋市、瀬戸市、みよし市、東郷町、東浦町が各1橋―となっている。
 橋梁のうち、最優先で点検すべき橋梁に位置付けられている、緊急輸送道路をまたぐ跨道橋、跨線橋、緊急輸送道路を構成する橋梁の点検状況も示した。緊急輸送道路をまたぐ跨道橋は167橋を点検し、15橋をVと判定。跨線橋は69橋を点検し、25橋をVに区分した。緊急輸送道路を構成する橋梁は366橋を点検し、45橋をVと判定している。いずれもWと判定された橋梁はない。
 トンネルについては17年度、18カ所を点検した。点検結果は、Uが12カ所、Vが6カ所。TとWに区分されたトンネルはない。Vと判定された6カ所は、県が管理する▽炭焼田トンネル(国道257号、新城市)▽新段戸トンネル(国道420号、設楽町)▽新段嶺トンネル(国道257号、設楽町)▽中設楽トンネル(国道151号、東栄町)―の4カ所と、西尾市が管理する八幡トンネル(市道幡豆659号線)、浜松市が管理する本坂トンネル(国道362号、所在地は豊橋市)。
 道路付属物は、322カ所を点検した。点検結果は、Tが220カ所、Uが94カ所、Vが8カ所。Wはなかった。Vと判定された8カ所は、シェッドが3カ所、横断歩道橋が5カ所。大型カルバートと門型標識などはVと判定されたものがなかった。
 シェッドでVと判定されたのは、県が管理する▽作之沢洞門(国道473号、設楽町)▽大尾洞門(県道飯田富山佐久間線、豊根村)▽滝原洞門(県道飯田富山佐久間線、豊根村)―の3カ所。
 横断歩道橋でVと判定されたのは、県が管理する▽守下歩道橋(国道23号、豊橋市)▽往完町歩道橋(県道豊橋港線、豊橋市)▽向山大池歩道橋(県道豊橋環状線、豊橋市)―の3橋と、春日井市が管理する▽白山跨道橋(市道2236号線)▽上条歩道橋(市道1664号線)―の2橋。

提供:建通新聞社