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建通新聞社(神奈川)
2018/09/03

【神奈川】横浜市 鶴ケ峰駅北口周辺で区画整理調査

 横浜市都市整備局は旭区・鶴ケ峰駅北口周辺地区のまちづくりで土地区画整理事業の調査を始めた。鉄道の連続立体交差(相模鉄道本線・鶴ケ峰駅付近)に併せた駅前拠点の形成などを想定し、区画整理のベースとなる各種計画や工区などを検討する。これに伴う業務をエイト日本技術開発(横浜支店、横浜市中区)に委託。2018年度内に成果を得て、19年度以降の施策展開に生かしていく。
 鶴ケ峰駅北口周辺地区では、西友鶴ケ峰店や横浜銀行鶴ケ峯支店、市営住宅跡地などが立地する駅前の約2fで土地・建物所有者の協議会(安藤公一理事長)が再開発を検討中。市はこのエリアを含む約8fの▽駅直近に「駅前拠点」▽通称・水道道周辺に「沿道サービス」▽一戸建ての住宅地が広がる帷子川沿いに「周辺環境」―の各ゾーンを形成するまちづくり構想素案を作成し、地権者とのイメージ共有などを進めている。18年度中に正式なまちづくり構想をまとめる方針だ。
 一方、相鉄本線・鶴ケ峰駅付近の連立(約2・7`、地下方式)は22年度まで環境影響評価や都市計画、事業認可などの手続きを進めた上で、23〜33年度に工事を行うスケジュールを想定している。
 また、都市計画マスタープランの旭区プランを9月にも改定し、鶴ケ峰駅北口周辺地区のまちづくりと鉄道の連続立体交差を連携・連動させて▽鉄道敷地を含めた土地の高度利用▽特別緑地保全地区の指定や公園の再配置▽鶴ケ峰バスターミナルと鶴ケ峰駅の接続強化―に取り組む考え。
 今回の業務では、まちづくり構想に関わる別途業務(17年度委託先・玉野総合コンサルタント、18年度委託先・エイト日本技術開発)の成果などを踏まえつつ、区画整理のベースとなる▽人口▽住区▽公園、緑地▽排水▽供給処理施設―の各計画や、土地利用と宅地建築物整備の計画を検討。地区計画や建築協定、特別用途地区といったソフト手法の導入についても検討し、連立のスケジュールに合わせた区画整理の工区(事業のステップ)を練って、地権者らがまちの将来像をイメージできる図などをまとめる。19年3月20日を期限に業務成果品を納めてもらう。

提供:建通新聞社