下田市は、2022年度の開校を目指す新中学校について、整備の方向性や配置計画などを示した建設計画案を公表した。今後、市議会9月定例会に実施計画や設計予算案を提出する。順調にいけば秋にも設計業務を発注する。
事業は下田、下田東、稲梓、稲生沢の各中学校を下田中学校1校に集約し、同校校舎・体育館の増築や大規模改修を実施する計画で、事業費は20〜24億円を見込む。
建設基本計画は@既存学校施設の長寿命化A室内環境の向上Bバス通学への安全・動線を配慮した外構計画C安全・同線に配慮した体育館・武道場の施設整備D広域避難場所としての使用を考慮した施設―をコンセプトとする。
既存校舎は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ5098平方bで84年に建設した。新耐震基準を満たしており、長寿命化に向けた屋上防水、外部サッシ、内装仕上げ、電気・給排水設備の全面改修を計画する。また、特別支援学級の教室や多目的室の不足を補うため校舎を増築する。
既存体育館は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1128平方bで1985年に建設。新耐震基準を満たす施設だが、敷地の有効利用などを考慮して武道場と一体化した重層体育館への建て替えも検討する。
外構は路線バス乗り入れ用ロータリーの新設、マイクロバスや職員用駐車場45台分を整備する。
計画案は大きく分けてA〜Dまでの4案があり、主に体育館・武道場整備の方向性が異なる。
A案では既存体育館を武道館に改修し、鉄骨造平屋1402平方bの体育館を建設する。B、C案は既存体育館を解体し、鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て延べ1156平方bの武道場を兼ねた新体育館を建設する。D案では既存体育館を一部改修する他、鉄骨造平屋1156平方bの体育館を新築する。今後協議を進めて詳細を詰めていく。
今後のスケジュールは、2018〜19年度に設計を進め、19年度に仮設校舎を建設、20年から大規模改修などに着手する予定だ。
提供:建通新聞社
(2018/8/31)
建通新聞社 静岡支社