熊本県建設業協会とくまもと建麗会は23日、大津町のコマツIoTセンタ九州で工業系高校女子生徒との現場見学・交流会を開いた。将来の担い手が現場の第一線で活用するi―Constructionを体験してもらおうと初めて企画した。
高校から熊本工業、翔陽、玉名工業、小川工業、球磨工業、水俣―の女子生徒33人と教師、建麗会から森山澄江会長、運営委員ら8人が参加した。
コマツレンタルの田畑吉章氏は、国土交通省のi―Conの取り組みを紹介し、ドローンやICT建機を使った測量から設計・計画、施工、検査までの流れなどを説明した。
建麗会のメンバーは、自己紹介を兼ねて女性活躍の現状を紹介。「男性にかなわないのは力だけ。建機の運転は関係ありません」(小ア美香さん)、「小学生2人と保育園児の子育てをしながら両立しています」(椎葉恵梨子さん)、「周りの方がサポートしてくれます」(木下果歩さん)―などと働きやすい環境であることをアピール。森山会長は「資格さえ取得すれば子育てで休んでも、旦那さんの転勤で他県に行っても建設業界に戻れます」と、資格社会のメリットを強調した。
グループ毎に分かれ昼食をとりながら、休日や仕事上の疑問・不安など生徒からの質問に回答。ドローンのデモンストレーションやICT建機の試乗もあった。マニュアル操作とマシンコントロールによる違いを敷均し作業で体験。生徒は「簡単に操作できた」「両手を使わずに作業できて凄い」と最新技術に驚いていた。
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