弓ヶ浜半島を横断する街路葭津和田町線(米子市和田町)をめぐり、県土整備部は大型工事のPC上部工2件を10月に発注する。2件を合わせた工事費は7億円規模。それぞれ「技術提案評価型総合評価」を適用した制限付き一般競争入札として公告する。
同線工業団地工区では、市道とJR境線をまたぐ橋梁の整備を進めており(=写真)、平成30年代前半の供用をめざす。開通すれば、半島内浜の米子境港線と外浜を走る国道431号を結ぶ肋骨道路を形成し、慢性的に渋滞が発生する国道431号の交通分散が図られる。
設計を担当する米子県土整備局によると、橋梁延長は165・4b、標準部の全幅15・0b。タイプは葭津側からPCポストテンション方式3径間連結T桁橋(A1―P3)93・0b、和田町側はPCプレテンション方式3径間連結T桁橋(P3―A2)72・4b。同局では「9月上旬までに設計内容を固めたい」(道路都市課)話しており、設計図書を本庁に送付する。
ポステン橋は工事費4億円超、プレテン橋が2億円台半ばとみられ、2件ともに工期は来年度にまたがるため、同部は「9月補正」に債務負担行為の設定を要求している。
同部道路建設課の説明では、各工事は10月にPC2社JV(県外と県内)を対象に公告。9月県議会で債務負担行為を承認後、11月に入札する運び。工期はそれぞれ12月から14カ月間と12カ月間。
日刊建設工業新聞