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建通新聞社
2018/08/29

【大阪】大阪府 水みらいCにPFIなど導入検討へ

大阪府は、下水道処理施設の今池水みらいセンター(MC)、渚MC、中央MCを対象に、PPP・PFI方式の導入を検討している。これまで維持管理業務については包括委託した実績はあるが、更新・補修などの建設工事まで範囲を広げるのは初となる。事業者としてはメンテナンス、プラント、建設、商社などによる企業グループを想定している。
 府では2017年度、今後の下水道施設の整備方針などを示す「流域下水道事業経営戦略」(計画期間は18〜27年の10年間)を策定。これによると、機械・電気設備関係の更新を重点的に進める他、処理場の長寿命化について、PPPやPFIなど民間活力を積極的に活用するなどしてコスト縮減にも取り組む方向性を示している。
 府は導入に向けた可能性調査について、今池MCをパシフィックコンサルタンツ、渚MCと中央MCを三水コンサルタント(大阪市北区)にそれぞれ委託。PPP・PFI導入可能性について検討する他、老朽化施設の改築更新について、運転管理業務との一体発注など、実現可能なものについて検証する予定だ。納期は19年5月31日。
 今池MCの所在地は、松原市天美西7丁目。所管事務所は南部流域下水道事務所。処理能力は日量13万8000立方b。処理方式は標準活性汚泥法など。
 渚MCの所在地は、枚方市渚内野。所管事務所は東部流域下水道事務所。処理能力は日量31万8600立方b。
 中央MCの所在地は、茨木市宮島3丁目。所管事務所は北部流域下水道事務所。処理能力は日量25万6110立方b。処理方式は標準活性汚泥法+急速ろ過など。