北海道建設新聞社
2018/08/29
【北海道】ミズノと共同で道内初のワークウェア制作 小鍛冶組
とび・土工を中心に手掛けている小鍛冶組(本社・札幌)は、総合スポーツメーカーのミズノと共同でユニホーム(作業服)を製作した。収縮性や消臭性に優れた素材を使用。併せて、インナーのポロシャツや安全靴も作った。ミズノ北海道営業所によると、「道内でスポーツ以外のユニホームを製作するのは、今回が初めて」という。
小鍛冶洋介社長が「ことし創業70周年を迎え、働く環境の改善として、動きやすいユニホームを作りたい」と考えたのが製作のきっかけ。動きやすさや熱中症・防寒対策の観点から、1月にスポーツメーカーが思い浮かび、ミズノに相談したところ、受諾してもらった。
全社員分約100着を製作。「軽い」「動きやすい」といった社員の声を反映させた。胸に社名、袖に名字を刺しゅうした濃紺のユニホームと、紺色のポロシャツを身にまとい、グレーの安全靴を履いた大坂優斗さんは「着た瞬間から(以前の作業服とは)違う感じを受けた。とっても着心地がいい」と話していた。
ミズノは『ワークウエアは作業服ではなく、快適で安全に作業を行い、ベストパフォーマンスを発揮するための機能を備えた労働環境の一部』と定義。スポーツウエアのように動きやすいものや、スポーツで酷暑対策を応用したもの、ウインタースポーツ用に開発した素材を使ったものなど、これまでにさまざまなワークウエアを作りだしている。
ミズノ北海道営業所の浜田天聖所長は製作に当たり、「スポーツアスリートから生じた商品開発のノウハウを反映させた」と話す。『動きやすさ』『消臭性』『オーダーメードで製作し、生地は厚手と薄手の2種類から選択』を特長に挙げる。
今後もポケットの有無などの意見をフィードバックして改善を続け、「企業向けの快適なユニホームを提供する」考えだ。
小鍛冶社長は「創業100周年に向け、インターンシップや建設関連イベントなどで、イメージアップに活用したい」と話している。