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福島建設工業新聞社
2018/08/28

【福島】県内道路構造物年度点検結果/区分V該当は583橋梁

 県道路メンテナンス会議(会長=小浪尊宏東北地方整備局福島河川国道事務所長)は、27日に開いた今年度第1回会議で、県内道路施設の29年度定期点検結果(速報値)を示した。判定区分V(早期措置段階)は橋梁583橋、トンネル44施設、道路附属物等27施設。判定区分W(緊急措置段階)に橋梁1橋、トンネル1施設が該当した。今年度は橋梁2383橋、トンネル50施設、道路附属物等164施設の点検を予定している。また、同会議は点検・保全に関する市町村への技術支援強化を目的に「県内道路メンテナンス支援団」を設置した。
 道路施設の定期点検は5年に1度の実施が義務付けられた26年度から、各道路管理者が5カ年計画で取り組んでいる。29年度までの点検実施率は橋梁85%、トンネル81%、道路附属物80%と東北平均とほぼ同水準で、順調に進んでいる。
 点検の結果、橋梁は判定区分T(健全)と判定区分U(予防保全段階)で全体の9割を占めた。区分Vは国管理12%、高速道路管理10%、県管理16%、市町村管理9%。区分Wはいわき市の市道頭巾平長沢線・頭巾平橋(パイルベント橋脚の傾斜・破損)で現在、全面通行止めの措置を採っている。
 トンネルは区分Uが50%、区分Vが47%。区分Vは県管理40施設、市町村管理4施設で国、高速道路は該当なし。区分Wは下郷町の町道姫川弥五島線・橋坂隧道で、損傷が著しく廃止となる見込み。シェッド、大型カルバート、横断歩道橋など道路附属物等は約7割が区分Uで、区分Vは15%、区分Wは該当がなかった。