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建設新聞社(長崎)
2018/08/28

【長崎】森トラスト マリア園をホテルに改修・保存

長崎市建築審査会が承認
   本館改修 客室棟2棟を新築マリア園の現況

 歴史的建造物「マリア園」(南山手町12ノ17、申請地番甲16)について23日、第1種低層住居専用地域内におけるホテル用途の建築物設置を長崎市建築審査会が承認した。同ホテル事業を進める森トラスト梶i伊達美和子代表取締役)が申請。本館を内部改修により保存、音楽堂・付属棟・グラバー通り側のブリッジは解体し、客室棟2棟を建設する計画。活タ井建築設計事務所(本社・大阪)が設計を担当しており、工事は2020年3月から22年1月を予定している。
 森トラスト鰍ヘ同地をラグジュアリーホテルとして活用する方針で、整備内容としては、本館(既存)〔レンガ造一部木造地上3階地下1階建て、延面積2681・87平方b(建築面積914・72平方b、高さ14・64b)〕の外観を保存しつつ、耐震改修および内部改修を実施。内部にはメインエントランスやレストラン(旧聖堂)、バーラウンジ、ジムや客室を配置する。整備予定地
 敷地の高低差を利用し新設する客室棟2棟については、A棟・B棟ともにRC造。A棟は地上2階地下2階建て、延面積2036・48平方b(建築面積518・07平方b、高さ10b)で、音楽堂跡地に建設するB棟は地上2階地下1階建て、延面積610・32平方b(建築面積212・39平方b、高さ10b)。本館およびA・B棟それぞれにエレベーター1基を設置、本館とA・B棟はS造平屋(高さ3b)の屋外通路でつなぐ。ほか、S造駐輪場やRC造倉庫2棟なども新設する。 
 マリア園は旧グラバー住宅や大浦天主堂などと共に、国選定重要伝統的建造物群保存地区の伝統的建造物に特定されている。1898(明治31)年に建設、赤レンガ造りにアーチ形の白窓が配された建築は修道院やカトリック系女学校、児童養護施設としての役割を担ってきた。現在の児童養護施設マリア園を運営する(社福)南山手会は、19年4月に移転する方針で、現況の土地・建物は昨年7月に森トラスト鰍ニ売買契約を締結した。
ksrogo