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鹿児島建設新聞
2018/08/22

【鹿児島】葛輪漁港公有水面埋立/年明けから浚渫工

葛輪 県は、漁港施設用地等が不足している長島町の葛輪漁港で、公有水面埋め立てによる機能向上を目指し免許を出願した。面積は8185.2uで、搬入する土砂は同漁港内の泊地浚渫土砂や床掘土砂等を利用。免許取得後の2019年の年明けにも、水深3mの泊地浚渫工や岸壁床掘工に着手する。
 現況は、係留施設が不足しているため、防波堤を利用した係留を行うなど、狭あいな範囲で出漁準備をはじめ、乗下船など非効率的で危険が伴う就労環境となっている。また、漁港施設用地も不足しており、養殖生けすの修理や網干し作業などは隣接する諸浦港駐車場を利用しているが、同港には定期船が就航していることから時間的な制約がある。
 このため、係留施設や漁港施設の一体的な整備に向け、公有水面埋立により施設用地拡張を計画した。
 工程は、最初に汚濁水の拡散を防ぐため、埋立区域前面に汚濁防止膜を設置する。外周の水深3m岸壁やK1護岸およびK2護岸を概成させ、外海と遮断して、浚渫土等と阿久根漁港の用地に集積している公共残土を海上運搬し投入。その後、進捗状況に応じて舗装を行い竣工させる。工期は約3年間を見込む。
 土地利用計画は、埋立区域外(629u)を含めると8814uとなり、内訳は漁具保管修理施設敷3346u、野積場敷1410u、漁港環境整備施設敷1166u、道路敷1154u−など。
 埋立土砂は、床掘土2000m3、浚渫土1200m3、公共残土1万8300m3の計2万1500m3を投入する。

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