庁舎の在り方を模索する大和村は、2018年度に整備に向けた検討委員会を立ち上げ、本格的に協議を進める方針だ。耐震補強に関する費用の概算の結果、補強だけでは難しいと判断。早ければ18年度内にも、改修か建て替えかのどちらかに決める見通しだ。
所在地は大和浜100。建物規模はRC造3階建1019u。庁舎は1972年に竣工され、増築を重ねてきた。
17年度に実施した耐震診断(浜崎設計)では、増築部分を除く1階の執務室に耐震性がないと判定。その結果を踏まえ、外部と内部に施す補強工事に関する概算を同社に委託していた。
検討委員会設置後は、複数回にわたり議論を進める方針。順調に進めば、19年度の設計着手も視野に入れており、早期の耐震性確保を目指す。
このほかの奄美群島では、伊仙町が庁舎の耐震診断(平安企画設計)に着手。建物規模は、RC造一部S造3階建約1670uで、RC造部分の約1200uとS造部分の約390uが対象。建物は県道に面しており、緊急時の避難経路となることから県の指導も踏まえ実施するもので、12月末までの期限で結果を取りまとめる。