県警察本部は、駐在所等統廃合や交番新設にめどがついたことを受け、機能強化実施計画(案)をまとめて小規模警察署への支援強化を図る。初動捜査を推進するため、鹿屋警察署に警察本部直轄隊等からなる「大隅機動捜査センター(仮称)」を設置。横川警察署は管轄区域の見直し、幹部派出所として体制を縮小する。
小規模警察署の現状は、当直体制が十分でなく事件発生時の初動捜査に支障を来すことが危ぐされている。
そのため、大隅半島の拠点である鹿屋警察署に機動捜査隊や交通機動隊、自動車警ら隊等を配置し、小規模警察署管内で重要犯罪が発生した場合に対応する大隅機動捜査センターを設置する。
横川警察署は、市町村合併などを受け、霧島市横川町と牧園町を霧島警察署、湧水町は伊佐湧水警察署(仮称)の管轄とする。
交番等施設は、2011年度に策定した実施計画に基づき駐在所を統廃合。18年度は鹿児島中央署管内の上荒田と下荒田の交番を廃止・統合して荒田交番(仮称)を新設する。
また、霧島署では、浜之市と日当山を隼人交番に統合し、老朽化などの進む建物を新築。奄美署管内は、四谷交番と小宿駐在所を屋仁川交番に統合する方針で、同年度内にも統廃合等を終えたい考え。