日本工業経済新聞社(茨城)
2018/08/23
【茨城】高萩市が市道205号線改良に1・4億円/3カ年実施計画
高萩市は2018〜20年度を事業期間とする3カ年実施計画を策定した。建設関係では市道205号線道路改良整備事業に1億4000万円を配分。橋梁長寿命化事業や学校トイレ改修事業、生活道路舗装工事なども推進する。新規事業では文化会館の空調設備改修事業や防災行政無線の子局増設工事。市道208号線では歩道整備工事に向けて測量設計業務に着手する。
同計画は第5次市総合計画における各施策の推進を図るための具体的な行動計画となるもの。毎年ローリングを行い、3年間を計画期間として策定する。基本政策は◇安心を支える「保健・医療・福祉」◇たくましさを育む「教育・文化」◇元気を引き出す「経済・産業」◇快適を見守る「生活環境」◇便利さを生み出す「社会基盤」◇底力を高める「地域経営」―の6項目。
政策ごとの事業を見ると、安心を支える「保健・医療・福祉」では市営住宅外壁改修事業や児童クラブ施設整備事業に取り組む。
市営住宅外壁改修事業は、防水保証年数が経過した住宅の長寿命化を図るもの。本年度は花貫住宅3号棟(高浜町3丁目)の外壁を改修する。改修の内容は外装の塗り替えやクラックの補修など。
児童クラブ施設整備事業は高萩児童クラブ、松岡児童クラブ、東児童クラブを対象に防火設備の設置を行う。
たくましさを育む「教育・文化」では、学校トイレ改修事業や文化会館の空調設備改修事業などを推進。
学校トイレ改修事業は経年により老朽化したトイレの計画的な改修を実施することで、児童の教育環境の改善を図るもの。17年度に松岡中学校、東小学校、秋山中学校で改修に向けた設計を策定済み。本年度は松岡中学校のトイレ改修工事を鈴縫工業梶i日立市)の施工で進めているところ。
文化会館の空調設備改修は経年による老朽化に対応するもので、屋外冷凍機(空冷ヒートポンプチラー)の入れ替えを行う。工事着手は来年1月以降を見込む。
快適を見守る「生活環境」では、市道203号線や208号線での歩道整備事業、防災行政無線の子局増設工事などを実施する。
歩道整備事業は通学児童および歩行者の安全確保を目的とするもので、本年度は203号線で220m区間を施工するとともに、208号線では測量設計業務(L243m)に取り掛かる。
防災行政無線の子局増設工事は本年度からの新規事業。洪水浸水想定区域内に居住する住民への情報伝達手段を充実させるため、屋外子局14局を整備するもの。
便利さを生み出す「社会基盤」では、市道205号線道路改良整備事業や橋梁長寿命化事業、生活道路舗装工事などを進める。
市道205号線では老朽化した舗装の打ち換えや側溝の整備を実施。18年度の整備延長は155m。
橋梁長寿命化事業では、和野橋や小屋下橋など4橋の補修工事や、高萩陸橋など20橋の定期点検を実施。老朽化が見られる橋梁の長寿命化を図る。
生活道路舗装工事は老朽化した市内の生活道路で舗装の打ち替えを行う。18年度の対象路線は市道205号線、1403号線、1358号線、1380号線、1381号線。
底力を高める「地域経営」では市有地の有効活用や新庁舎建設に伴う空き庁舎活用などを検討する。