守山市は、同市上下水道事務所が管理・運営する洲本町地先の上水道基幹施設「洲本配水場」の安全で安定した水供給のため進める耐震化事業について、今年度に予定していた実施設計業務を先ごろエフウォーターマネジメント(湖南事務所)に委託した。19年3月8日までの期間で施設全体の実施設計をまとめ、整備工事は順調にいけば19年度にも発注・着工し、2〜3ヵ年で全体の耐震化整備を完了し、既存施設の解体は時期を見て決めたい考えだ。
洲本配水場(洲本町620)は、守山市に4ヵ所ある上水道基幹施設で、県より受水し日量約5000dの配水を行っている。場内には昭和47年築で管理棟(RC造2階建、延641・9平方b)の地下に整備されているRC造の第1配水池(1320立方b、B10×L48×H2・75b)、94年に地上部に設置されたPC造の第2配水池(2540立方b、φ20・2×H8b)の2つの貯水施設がある。
14〜15年度の耐震診断、16年度の耐震化検討を経て、県水受水施設として必要な基準、運用条件や施工性、経済性等を総合的に検討し、改築規模と整備範囲を決定。それによると既存施設の耐震化は行わず、敷地内において第1配水池・第2配水池を統合した「新配水池」および「ポンプ施設(ポンプ棟)」を整備することを決定。18年度予算に実施設計費を措置し発注した。
17年度に行った基本設計(担当=エフウォーターマネジメント・大津市本社)によると、新配水池は地上部に設けるステンレス造約1500〜1600立方b規模で、ポンプ棟は平屋建、約200平方b程。両施設一括で発注・施工するか施設ごとの整備となるかは今後、予算措置の状況などによって検討し決定するが、現時点では施工期間は2〜3ヵ年を見込んでいる。
また既存の第1・第2両配水池と管理棟は老朽化のため新施設の供用後解体する方向だが、新施設の運用の安定や経営面で判断し解体時期を決めるため、現在は決まっていない。
提供:滋賀産業新聞